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百里風

ふたつめの月をもとめて夜になりました
ブラック企業の始まり〜染まりまくる理屈の出発点(いわゆるごまかしとか言い訳にもなる)

「エイベックス・グループ・ホールディングス」(松浦勝人社長、東京都港区)が社員に違法な長時間労働をさせていたなどとして、三田労働基準監督署から労働基準法に基づく是正勧告を受けた毎日新聞

 

これなんすがね、自分もいわゆるディレクターとか、マネージャーとか、プロデューサーとかわけのわからない肩書で仕事してたときはまあ、どうでしょう、好き好んで?はいないのですが、締め切りもあるし、音楽っていわゆるゴールが見えづらいから、「まだできる・・まだできる!」と延々と続けてしまう一種の麻薬のような作用があり、常に欲望と集中力にマミレテ、機材やPC画面の前で一応クリエイティブなことやってるから眠くならないし、長時間やってしまうことがほとんどでした。

 

覚えてるのは60時間ぶっ続けで作業して、そのあとコンサートの仕事でという殺人的なスケジュールもありました。

 

そこでですよ、これが松浦社長の言う

「自分が好きで働いていても法律で決められた時間しか働けなくなる可能性がある」

という主観によるものか?ということです。

 

答えは否です。確かに好きで入った業界だし、自分のセッションには責任もあるし、格好いいものを作りたい、・・

 

で、なんで無理するかっていうと、締め切りがある、責任がある、売り上げがある、等々、会社からの少なからずのプレッシャーも少なくないのです。売れなかったり、クオリティーが低かったりすれば、会社ですからね、人事異動ってことにもなり、怖いわけですよ、潜在的な強迫観念が常に付きまとう。プロとしては当然ですが、だからこそ、無理をしてしまう。

 

で、労基署の監督とか、指導って、理由はどうであれ、(社員が無茶をしてもしくは無茶をさせてとかどっちでもいいという意味)病気になったり自殺したりしないよう、是正を求めるわけです。

 

松浦社長のいう社員が自分の意志で勝手にやりたがってる意思を法が(国家が)抑制する!という批判はあたらないのです。

特殊な職業ならばその辺のことはより一層配慮が必要で、無茶をする社員がいたら会社が労基署に注意される前にきちんと是正してやってくださいねってことです。

 

1990年代〜2010年くらいの殺伐とした労働環境とは今はもう違うわけです。コンプライアンスが機能し始めているわけです。

自分のころは残業に関するコンプライアンスなんか、一切なかったですよ。いまでもそういうことを野放しにしないように先の電通の事件もあり、ちゃんしましょうという社会の流れです。

 

それを、「自分が好きで働いていても法律で決められた時間しか働けなくなる可能性がある」と、長時間労働を肯定するようなことを言ったり、

 

「ごく一部の目立つ企業だけは何故か見せしめのような報道をされる」「はっきり言って名誉毀損に当たる」と、毎日新聞まで批判するのは傲慢さをかんじます。

雇われている者(いわゆる俗にいう社員)と役員は態様や属性も全然ちがいますしね。当時暴走をしてた私でさえ、自分の完全な主観で長時間労働してたわけじゃないって前述のとおり、ハッキリ言えます。適当にスーパーフレックスとかいうわけのわからない制度で長時間労働の管理を事実上放棄してるのがもうダメですよってことです。

 

指摘内容は、

☆実労働時間を管理していない

☆長時間残業をさせている

☆残業代を適正に払っていない−−などなど

 

社会的な相当性がある、ごく一般的な内容ではないでしょうか?権力の濫用は読み取れません。

 

もし乱用や適正手続きに問題があるならば、本当に具体的な労働状況を説明するべきで、具体的に

会社の労働時間等の管理実態、

一人一人の労働時間

労働者の労働に対する意思内容調査(いわゆる勝手に好き勝手に長時間労働してんの?ってこと)

給与の具体的状況>>等々、

 

をですね、

 

公に説明して、労基署(国家)が自由に働く自由(意思)を制約してるということを詳細に批判するべきなんです。

 

それが妥当性があるなら、もちろん私も支持します。

 

今も音楽業界特有の事情で、不規則・長時間の労働が必要とされるという理屈は通りますか?

通るとしても上限は設定すべきでしょう。

 

体も壊しますよ。今、働いてそりゃ20代ならいいとかでなく、若くてもダメージは蓄積されます。

30代ましてや40代でメチャクチャな生活してたら早死にしますしね、なんのために生きてるの?なんて話ですよ。

 

音楽業界とて残業も一応、法で定められた範囲で管理運営するのが企業の責任でしょう。例外的に季節的に残務が増えたとしたらそれに相応する給与やのちの休暇を篤くする処置がマストになります。

 

なんか労基署と戦う?みたいなこと言ってますが、これで本当に企業のTOPなんですかね。

 

国家や法と戦うのはすごくいいマインドだと思いますが、なんでもかんでも肯定しません。

その前に批判されたことに理をもってきっちり反論すべきではないでしょうかね。

 

できなきゃブラックなんです。これこそが。音楽業界だからいいんだなんて話にはなりません。

 

今の時点では稚拙極まりない発言と思わざるを得ません。

2016.12.23 Friday * 18:02 | What's Your Story? | comments(0) | trackbacks(0)
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